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  1. 静岡市議会 2022-10-04
    令和4年 都市建設委員会 本文 2022-10-04


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時開議 ◯後藤委員長 ただいまから、都市建設委員会を開きます。      ────────────────────────────── 2 ◯後藤委員長 本日、災害対応のため、当局説明員が一時退席する場合は、これを認めたいと思いますので、御了承ください。  本日は、お手元の審査順序のとおり、建設局所管の決算1件、議案4件の審査を行います。  また、冒頭に台風15号の被災状況等についての報告があります。  審査に先立ち、委員の皆さんと説明員の皆さんに申し上げます。  委員会記録作成の関係から、発言の際は必ずマイクを使用して発言くださるようお願いいたします。  次に、委員会での質疑の在り方についてです。案件の決定に影響しない参考、確認のための質疑で、当局の対応に時間を要するものは後日の報告または資料提出を受けることとして効率的な委員会運営に御協力ください。また、要望・意見については質疑終了後に述べていただくこととし、質疑の段階で要望・意見に及ぶ発言は避けていただくようお願いいたします。  なお、説明員の皆さんへのお願いですが、パネル等を用いて説明される場合は、委員会記録に説明内容が正確に記録されるよう、例えばこの図のとおりですなどと簡略化した説明ではなく、言葉として内容を細かく説明するようお願いいたします。これは委員がパネルについて質問する際にも同様にお願いします。  また、新型コロナウイルス感染症予防のため、マスク着用のまま発言いただくようお願いいたします。      ────────────────────────────── 3 ◯後藤委員長 それでは、台風15号の被災状況等についての報告を聞くこととします。  なお、報告については聞きおくのみとします。 4 ◯野田建設政策課長 台風15号における所管の道路、河川の被災状況について報告させていただきます。  直ちに担当課が現地調査をしたところでございますが、今後の調査により被災件数は増える見込みでございます。個々の現場により被災の規模等が違っておりますので、被災の箇所数について報告させていただきます。  まず、河川の被災状況です。葵区で189か所、駿河区で43か所、清水区で150か所、全体で382か所の被害を確認しております。現在、河川内に堆積した土砂のしゅんせつ等を順次準備の整った箇所から行っているところでございます。  被害の内訳でございますけれども、土砂堆積による閉塞が最も多くて293か所、のり面、護岸の崩壊が55か所、その他河川内への倒木等が34か所でございます。河川の公共災害対応は、現時点で51か所を見込んでいるところでございます。  引き続き道路でございます。葵区で328か所、駿河区で95か所、清水区で386か所、全体で809か所の被害を確認しております。  内訳は、これも土砂の堆積が最も多く572か所、のり面や路肩の崩落が合わせて206か所でございます。道路の公共災害対応は、現時点で67か所を見込んでおります。
     ただいま市のホームページで道路情報を掲載しておりまして、随時最新情報を掲載しているところでございますが、住民の皆様に御不便をおかけしている地区もまだございます。1日も早く安心して通行できるよう復旧作業を進めておりますので、御理解のほどよろしくお願いしたいと思います。 5 ◯後藤委員長 台風15号の被災状況等についての報告は以上です。      ────────────────────────────── 6 ◯後藤委員長 次に、決算審査に入ります。  認定第1号中所管分を議題とします。  それでは、当局の説明をお願いします。             〔当局説明〕 7 ◯後藤委員長 ただいまの説明に対する質疑に入ります。  発言の際には決算書の番号、ページ、項目等を述べていただくようお願いいたします。  質疑はありませんか。 8 ◯堀委員 連日、河川や道路の復旧作業に当たっていただき、ありがとうございます。端的に質問させていただきますので、よろしくお願いします。  議案集4)の387ページ、道路新設改良費のうち道の駅整備費について伺いたいと思います。新たな道の駅の整備に係る経費として、決算額が1億5,497万円余とありますけれども、これはトライアルパーク蒲原の整備に係るものと伺っております。トライアルパーク蒲原が、オープンして数か月経過したわけですけれども、現在どのような状況であると認識されているのか、教えてください。 9 ◯桑山道路計画課長 トライアルパーク蒲原の状況についてお答えさせていただきます。  7月オープン後の利用状況でございます。先日テレビでも紹介されましたバーベキュー施設は徐々に予約も入っていると運営事業者より聞いております。また、トライアルパーク蒲原は、自転車の拠点施設としての役割も担っており、ここが発着点となる駿河湾を一周するコースは非常に盛況であるとも伺っております。  しかしながら、国道利用者の立ち寄りが高速道路サービスエリアパーキングエリアのようには至っていなく、キッチンカーエリアなどの出店には余裕もあります。集客が鍵となりますので、案内看板の設置やトラック協会への施設を紹介するなど、道路休憩施設としての情報発信にも取り組んでいるところでございます。  また、9月からはトレーラーサウナのサービスを開始するなど、さらなる取組にもチャレンジしております。様々なトライが始まってまいりますので、これからに期待していただきたいと思います。 10 ◯堀委員 先日もバーベキュー施設へ伺ったら山根議員が利用しておりまして、自転車休憩所とか、サウナとか、様々な魅力的な施設があるなと、すごくいい施設だなと思っておりますが、一方で、集客とか、看板案内表示とか、アクセスとか、課題はあるのかなとは思っております。  次の質問なんですけれども、今後の道の駅化に向けて、トライアルパーク蒲原の何か現状、課題があれば教えてください。 11 ◯桑山道路計画課長 道の駅を目指す中での課題についてお答えさせていただきます。  トライアルパーク蒲原は、富士川の右岸側に位置しますが、左岸側には国の道の駅富士がございまして、施設が近接しますので、この施設との両立が課題と考えております。  このような中、国や県、富士市とともに国道1号富士川周辺における休憩防災機能強化に向けた検討会を立ち上げ協議を進めております。ここでは、近年富士由比バイパスが強風や越波により度々通行止めになることから、道路利用者の退避場所などを含めた富士川周辺休憩防災機能について検討しております。  対策の1つとしまして、道の駅富士においては、駐車スペースの拡張工事などが国で計画され、工事完成後にはその効果を検証しながら富士川周辺での休憩防災機能の強化を検討していくことになると考えております。  今後は、こういった検討を通しまして、道の駅富士を補完する施設として蒲原道の駅の在り方が見えてくるものと考えております。 12 ◯堀委員 防災機能としての役割は、私も非常に重要だと認識しております。  では、次の質問に移ります。  388ページの国県道及び市道整備について、市道羽衣海岸線進捗状況について、令和3年度の実績と今年度の予定について教えてください。 13 ◯佐野清水道路整備課長 羽衣海岸線の令和3年度の実績と令和4年度の予定についてお答えします。  令和3年度事業は、東海大学静岡キャンパス裏側の延長380メーター区間について工事を実施し、部分共用を開始いたしました。国道150号バイパス交差点から海岸線を清水南高校に向かった760メーター区間に引き続き市道と接続する道路を供用したことにより、計画延長2,260メーターのうち50%が完成したことになります。  令和4年度につきましては、清水三保羽衣土地区画整理事業地付近の120メーターの区間を工事、現在実施中でございます。工事未着手区間についても早期着手できるよう引き続き用地交渉を進め、全線開通を目指していきます。 14 ◯堀委員 私も定期的に現地を見させていただいております。所管課からも定期的に説明を受けております。引き続き早期開通に向けて取り組んでいただきたいと思います。  それでは、最後の項目に移ります。  397ページの河川改修事業費について伺いたいと思います。  市単独事業について、どのような改修事業を行っているのか、行ったのか教えていただきたいと思います。 15 ◯鈴木河川課長 市単独事業については、事業量29件のうち債務負担行為による工事2件を除く27件について工事が完了しております。  主な事業としまして、葵区においては、準用河川大沢川見返し区間について柵渠工を実施しております。大沢川につきましては、令和3年度事業をもって準用河川区間の事業を完了しております。  駿河区においては、耐震津波対策事業として、準用河川旧大谷川排水ポンプ施設の排水管の耐震化として、操作室の新築を実施しております。  清水区においては、浸水対策として、谷津沢川、和田川などでコンクリート護岸の再整備を実施しております。今後も地域の皆様の安心・安全な生活に寄与するよう河川整備に努めてまいります。 16 ◯堀委員 課長から大沢川とか、旧大谷川とか、谷津沢川、和田川の改修工事が終わったと伺いました。この台風15号の被害もあるんですが、今後、現状で新たに計画している浸水対策事業があれば教えてください。 17 ◯中司土木事務所長 清水区では、県が管理します清水港、それから巴川の潮位、これは海面の水位なんですが、これの情報に連動しまして、支線の水位が上がりまして道路などの冠水が発生する状況が見受けられております。  清水港に流入する新川、それから大橋川におきまして、駒越北町排水ポンプ施設を設置しまして、支線の排水をしているところでございますが、周囲で道路冠水被害が発生していることから、今後捷水路等の逆流対策を含めまして、面的な浸水メカニズムの検証を行って浸水対策に必要な事業を検討してまいりたいと考えております。 18 ◯堀委員 今、所長から大橋川とか、新川の話をいただいて、これは以前からちょっと要望で、もう何年も前から地元からも上げさせていただいているので、そういったことで対応していただけるということで、今御説明していただいたものだと思っております。ほかにもたくさんやならければいけないことがあると思いますけれども、優先順位をつけて取り組んでいただきたいと思います。 19 ◯尾崎委員 私からは1点だけお聞きしたいと思いますが、まずはその前に、先ほど堀委員からもありましたけど、今回の台風15号の災害で、特にこの建設局の皆さんには、被災してから今日が12日目になるんですけれども、その台風の翌日からずっと対応していただきまして本当にありがとうございます。  私のほうは、国道362号線が走っているんですけど、市長はじめ建設局長、そして関連の皆さんに現場まで来ていただいて、また、国からも内閣府の星野大臣も来てくれたということで、本当に早急の対応をありがたく思います。  また、この3連休があって、もう今週も土日があったんですけど、職員がずっと詰めてくれて、対応してくれているということに、まずは感謝申し上げます。ありがとうございます。  私からは1点、議案集4)の447ページ、下段の急傾斜地崩壊対策について建設政策課に伺います。  特に今回の台風は、河川に土砂が出たり、山腹から家屋に土砂が入ったりとかして、はやり急傾斜地の崩落というのが多かったんです。今は土砂を家屋から、小さな重機や手で搬出しています。そういった中で、急傾斜地対策の要望書は自治会を通して出してあるんだけど、これがなかなかはかどらない。これは毎年出る質問かもしれませんけど、こういった中で実績値が3か所で、達成度Sになっていますけど、現在、静岡市に対しての要望はどのぐらいの数が出ているのかということでお聞きします。 20 ◯野田建設政策課長 まず、急傾斜地崩壊対策事業でございますが、これは、皆さんも御存じのとおり命を守るために行っているもので、県が中心にやっているものでございます。保全人家を5戸以上という条件が1つありますが、要望の件数は現在158件ございます。  整備の状況は、地元の要望を受けまして県と事業採択が可能かどうかをあらかじめ協議をいたしまして、採択が可能であれば本市で急傾斜地の測量を行うというような段取りで行っているところでございます。  今回の災害につきましては、非常に多くのところから、まずはどうしたらいいのか、またどういった手続が要るのかということは、非常にお問合せが多くなっております。今は、一つ一つ現場を確認させていただきまして、県と連携しながら進めてまいりたいと思います。 21 ◯尾崎委員 158件ということをお聞きしました。  これは、やはり県の事業ですから、県へ静岡市から測量して投げかけて連携してやっていくと思いますが、ちゃんとした工事をやっていくもので、なかなかその158件がはかどっていかないと思うんですよね。  そういう中で、例えば5軒の家で申請した場合は、1軒離れているところもあるんですが、その1軒ごとに、後ろに入れていくと思うんです。そういった離れた急傾斜地もところどころ見られるんですけど、県との連携で、静岡市として県にもっと市の考え方を示せたらというようなところ、こういう業務に携わって思うことというのがあったら、それをお聞かせいただきたい。お願いします。 22 ◯野田建設政策課長 確かに各地の皆様から、158か所を順番というのも1つあるんですけれども、これは、基本的には申請順になっております。とは言うものの、現地を確認させていただきながら危険性を鑑みまして、市から県に意見を言うことは、当然できますので、場合によっては、順番というのは、多少繰り上がるといいますか、そういったことは県に意見を申し上げていきたいと思います。 23 ◯宮城委員 私は、主要施策説明書388ページの道路改良についてお聞きします。  国道150号静岡バイパス道路改良事業です。もうここ数年すごく通りやすくて、すばらしい道になっていますけれども、この事業の進捗がこれからどういうふうになるのかということと、令和4年度の事業内容について教えてください。 24 ◯石上駿河道路整備課長 パネルを用いて説明いたします。  国道150号静岡バイパス道路改良事業進捗状況と令和4年度の事業内容についてお答えします。  静岡庁舎より南へ約4キロに位置し、中島地区の慢性的な渋滞対策として取り組んでおります静岡バイパス事業は、平成30年3月に高架部が登用され、同地区の渋滞は大幅に緩和されました。その後、暫定共有していた平面部の改良を実施しております。事業進捗率は3年度末で、事業費ベースで約99%、延長ベースで約91%となっております。  続いて、4年度の事業内容です。現在暫定供用している中島浄化センター北交差点の周辺を完成形に整備いたします。これらの整備により静岡バイパス事業は完了となります。 25 ◯宮城委員 その150号をずっと先に行ったところの次ですが、久能拡幅道路改良事業の現在の事業内容、それから進捗状況について教えてください。 26 ◯石上駿河道路整備課長 国道150号久能拡幅道路改良事業事業内容進捗状況について御説明いたします。  当事業は、静岡庁舎より南東へ約5キロに位置し、駿河区根古屋から大谷二丁目までの延長約4.2キロを4車線化する事業です。現在の進捗状況ですが、道路拡幅工事西側から大谷地区、西平松地区中平松地区、約1.41キロメートル、それから、東照宮へ向かう久能山下交差点、東西約200メートル区間が完成し、現在の進捗率は、延長ベースで約38%となっております。  今年度は、古宿地区において延長約410メートルの道路拡幅工事が施工中で、古安川に架かる新古安橋を山側に拡幅する橋梁下部工工事、それから、柳沢橋の東西約160メートル、こちらの道路拡幅工事を施工する予定となっております。  また、用地取得状況ですけれども、面積ベースで約88%の進捗率となっております。今後も用地取得の完了した箇所から順次拡幅工事を行ってまいります。 27 ◯宮城委員 令和4年度も粛々とすごく進みそうだなと思ったので、令和4年度の今の計画が終わると何%が完了するのかということと、それから、地元の方たちによく言われることですけども、工事完了部分だけでも4車線化を通れるようにしてほしいという意見がありますけれども、それについてはどのようなお考えか、教えてください。 28 ◯石上駿河道路整備課長 今回の150号の整備による4年度末の事業進捗と工事完了したところの4車線化に係る考え方についてお答えします。  4年度末の進捗率は約50%を予定しております。続いて、工事完了部分における4車線化の考え方ですけれども、現在、久能山下交差点の東西200メートル区間の拡幅工事が完成しており、今後も古宿地区の410メーター区間、柳沢橋の東西160メーター区間など部分的に拡幅工事が完了していく状況ではありますが、その箇所ごとに4車線化で開放していきますと、車両が車線変更を繰り返すこととなり、割り込みや渋滞が懸念され、交通事故の原因ともなりかねますので、基本的には片側の方向から4車線で供用していきたいと考えております。 29 ◯宮城委員 次は413ページの街路築造費についてお伺いします。  日出町高松線です。駿河区の中で本当に重要な道路になっていくと思いますが、南北道路の開通待たれています。この事業の進捗と令和4年度の事業内容について教えてください。 30 ◯石上駿河道路整備課長 都市計画道路日出町高松線の事業進捗と令和4年度の事業内容についてお答えいたします。  都市計画道路日出町高松線は、静岡庁舎より南東約1.5キロに位置し、国道1号と国道150号を南北に結ぶ延長約4キロを計画区間とする駿河区を縦断する主要幹線道路です。  このうち、本事業の八幡工区につきましては、南幹線から都市計画道路丸子池田線延長約550メートルを事業区間としております。事業の進捗につきましては、令和4年9月末現在、事業費ベースで約66%、用地取得率は、面積ベースで約79%でございます。  続きまして、令和4年度の事業内容ですが、引き続き用地交渉を重ねてまいります。また、本年度より用地が取得できました南側八幡五丁目地内の東側歩道約100メートル区間において電線共同溝の本体工事を施工してまいります。 31 ◯宮城委員 そうしますと、今のこの日出町高松線は、国庫補助制度もいろいろと変化していて、予算もしっかり確保しながら進めていくという話はいつも聞いていますけれども、達成度がA評価、それから、目標年度の供用開始を目指すとしていますけれども、目標年度というのがあるんでしょうか。分かったら教えてください。 32 ◯石上駿河道路整備課長 日出町高松線の事業完了期間の御質問についてお答えします。  現段階で明確な完了年度等は申し上げられないんですけれども、事業の認可期間としましては、令和8年度としております。 33 ◯石井委員 山のほうの話を聞かせていただきたいと思います。  まず、道路新設改良費ということで、4)の387ページです。今、市街地から井川地区へのアクセス道路となる県道トンネルが建設に向けて準備されているということで、これに関しては、JR東海さんが主体的に進められているとは聞いています。  市としては、県道トンネルの前後の区間の県道三ツ峰落合線と県道南アルプス公園線の整備をするということが事業ということで聞いておりますが、まずここの進捗状況、現状がどうなっているかを教えてください。 34 ◯尾焼津葵北道路整備課長 県道トンネルの前後区間となる県道三ツ峰落合線と県道南アルプス公園線の整備状況ということですけれども、一般県道三ツ峰落合線では、災害防除工事が1か所、舗装工事を2か所、合わせて3か所が完成しております。  主要地方道南アルプス公園線では、道路改良工事が3箇所、舗装工事が4箇所、橋梁工事が2か所、合わせて9か所が完成しておりまして、両路線合わせて全体で12か所工事が完成しております。 35 ◯石井委員 県道トンネルの前後の区間の整備については、着々と進行しているということで聞いていますが、それと並行して、最近話題にはなってはいるんですが、井川地区から川根本町へ続く市道閑蔵線も合わせて井川へのアクセスということで整備を進めておられるというようなことは伺っているんですが、こちらの進捗状況、そしてなかなか難しい区間であるということなので、今取り組まれている課題なんかもあれば教えていただきたいと思います。 36 ◯尾焼津葵北道路整備課長 市道閑蔵線の進捗状況と課題についてお答えさせていただきます。  市道閑蔵線については、葵区井川と川根本町を結ぶ延長約5.8キロの市道となっております。道路幅員の大部分が狭く、カーブも急というところがあるものですから、大型車両の通行が困難な状況となっております。  このような状況を解消するために、井川側から平成23年度より工事を実施しておりまして、令和3年度末で約1,000メートルが完成しております。今年度は井川側の入り口部分の工事を施工しておりまして、その後は、残りの未改良部分の工事を実施していく予定でおります。  当路線は、急峻で脆弱な地形であるとともに、道路に近接して大井川鉄道が並走している区間や一部保安林が指定されているものですから、施工の難易度が高く、進捗に影響すること、あと法令手続に時間を要するというような課題があります。  ただ、こういう路線については、中部圏5市2町の広域連携であるとか、観光交流、地域の安心・安全を守る重要な道路となっておりますものですから、早期に事業が発揮できるように推進に努めてまいりたいと考えております。 37 ◯石井委員 井川側の今完成しているところなんか、すごくきれいになっていて、通りやすくなって、観光道路というような位置づけにもなっているということで、井川の方たちは喜んでいただいているということで聞いています。  また、閑蔵線は、かなり難しい工事で、それこそ石ころ1つ大井川鉄道のほうに落としてしまっては、止まってしまうということで、かなり慎重に慎重を期しながら工事を進めているということで、なかなか進捗しないのは理解しているところなんですが、一方で、先日来、県知事や、これは田辺市長もそうなんですが、市道閑蔵線の整備については、やはり望む声があると。トンネルということも一つ候補には上がる、検討の余地はあると、市長もおっしゃってはいるということで、そこで質問なんですが、過去において、市道閑蔵線において、トンネルの整備というのを検討したことがあるかどうか、教えてください。 38 ◯桑山道路計画課長 市道閑蔵線におけるトンネル整備の検討について御説明させていただきます。  市道閑蔵線は、先ほど葵北道路整備課長の説明にもございましたように、なかなか地形的に条件が厳しく、また、鉄道軸と近接しているということもございまして、川根本町側の約4キロの区間の一部において過去にトンネル案というものを整備手法の1つとして検討したことはございます。  しかしながら、トンネル案につきましては、事業費がその当時約100億円を要するということもございまして、予算の確保が難しいということもございました。現在、現道の狭隘箇所の部分拡幅やカーブが急である箇所の線形改良といったものを進める計画とさせていただいております。  閑蔵線の整備につきましては、引き続き井川側から順次整備を推進してまいります。 39 ◯石井委員 トンネルの件は分かりました。  トンネルつながりでお聞きしたいんですが、県道トンネルのほうに戻ります。井川地区の県道トンネルに戻るんですが、残土処理についてで、先日の報道では、JRが責任を持つのか、市が責任を持つのかという話の中で、主体的に残土に関してはJRが、採掘事業者であるJRが持つと。ただ、それに関して地元との調整に関しては、市が対応するという役割が報道等で流れていたんですが、市として、結果的にどういう役割を担っているのか、担うべきなのか、今の状況等教えてください。 40 ◯小澤中央新幹線関連道路推進担当課長 発生土処理における本市の役割についてですが、発生土処理につきましては、JR東海が処理地の確保、造成工事及び行政手続などを行い、本市は、トンネル全区間で実施する道路改良工事において発生土を有効活用することや地元自治会などから得た発生土処理の候補地について土地所有者との調整を行い、JR東海に対し情報提供をしております。今後もそれぞれの役割分担の下、相互に連携協力し、取り組んでまいります。 41 ◯石井委員 もう少し詳しくというか、結局、例えば、残土の処理、残土の置く場所に関しては最初にどちら側からのアプローチがあるのですか。JRさんからこの土地はどうだ、この土地に置きたいから、市でちょっと仲立をして話をしてほしいというのか、大体候補地がここなので市からここの土地に対してどうですかとJRさんに話して、それでいいですねとなったらそれを地元に伝えるのか、その手順というのはどういうような順番を追っていくのか、教えてください。 42 ◯小澤中央新幹線関連道路推進担当課長 残土処理地の手順というところなんですが、基本的に最初に静岡市で、JR東海さんは、地元の地域の自治会とか、地権者の方、地元の情報に少し明るくないというところもございますので、私どもからまず地元、自治会、地権者……             〔発言する者あり〕 43 ◯小澤中央新幹線関連道路推進担当課長 済みません。そういう候補地についての情報提供を呼びかけて、情報をいただいて、あとは個別の土地所有者様に調整させていただいて、前向きのお答えをいただいたあとJR東海さんに情報提供して、実際の現地の測量をしたり、調査を進めていただいてどういうような残土処理地造成できるかというところを進めていくというところでございます。
                〔発言する者あり〕 44 ◯小澤中央新幹線関連道路推進担当課長 済みません。前段の説明で私どもが主体的にというところが、ちょっと偏った御説明になっておりましたが、基本的には基本合意に基づいてJR東海さんのほうで残土処理地を確保というところがあるものですから、基本的にはJR東海さんで。そこのお手伝いといいますか、調整を静岡市でさせていただくというところでございます。 45 ◯石井委員 微妙な話だということは分かりました。  それで、今県でこの7月から施行された盛土条例は全国一厳しいよと言われている盛土条例なんですが、それによっていろいろなトラブルもあったりで、既に県では改正を視野に動きが取られているということも聞いていますが、この盛土条例が制定されたことによって県道トンネルから出る発生土の土砂なんかも影響があるのではないかなとは思ってはいるんですが、そこら辺の影響があるのかどうか教えてください。 46 ◯小澤中央新幹線関連道路推進担当課長 盛土条例による県道トンネル工事への影響についてですが、本年7月より施行された静岡県盛土等の規制に関する条例、通称盛土条例は、従来の静岡県土採取等規制条例から盛土に関する部分が分割され、新たに土地所有者への責任が問われるなど、盛土等の規制が強化されたものでございます。  これにより、県道トンネル工事で発生する土砂の処理を確保するに当たり、その候補地の土地所有者と具体的な調整を進める中、所有者の責任が問われることへの懸念から同意を得るために多くの時間を要しているということなど、土地所有者との調整に影響が出ていると考えております。  引き続き土地所有者様には丁寧な説明を行い、理解や協力が得られるよう努めてまいります。 47 ◯後藤委員長 質問は決算に関することでお願いします。 48 ◯石井委員 橋りょう整備事業費についてということで、4)の391ページになるんですが、耐震性能が満足でない重要ネットワーク上の道路橋の耐震化完了率というのがあるんですが、まず、重要ネットワーク上のというのはどういった路線になるのか、そこを教えてください。 49 ◯武田道路保全課長 耐震補強における重要ネットワーク路線とはどのような路線なのかについてお答えします。  道路橋の耐震化においては、地震時における避難路や救助、救急、医療、消火活動及び被災地への緊急物資の輸送路としての機能を確保することを目的として実施しており、主要地方道山脇大谷線などの緊急輸送道路、中山間地の孤立想定地区へのアクセス路線や鉄道をまたぐ跨線橋などの耐震化を図るものを重要ネットワーク路線と位置づけております。 50 ◯石井委員 そういったかなり重要な路線だということは分かりました。  実績値を見ると95.3%で、かなり進んでいるということだとは思うんですが、一方、目標値が96.6%、まずそこの理由を教えていただきたいのと、今回の災害にも関係はするんですが、重要路線を維持していくためには、いろんな課題があると思うんですが、それに向けた取組内容を教えてください。 51 ◯武田道路保全課長 石井委員からの耐震化率の実績値が95%を下回った理由と今後の課題とその対策ということでお答えいたします。  まず、耐震化は令和4年度末で148橋の対策を完了する目標を設定しております。令和2年度末までに138橋の対策が完了しています。令和3年度は、5橋の工事完了により143橋の完了とし、目標値を96.6%に設定しておりましたが、年度内の工事完了が3橋であったため141橋の完了となり、耐震化完了率が95.3%になったものでございます。  なぜかといいますと、目標値を実績値が下回った理由は、河川管理者との協議に時間を要し、現場着手が遅れ、繰越工事となったためでございます。  なお、工事未完了の2橋につきましては、本年5月末までの渇水期間内に工事が完了してございます。  課題と取組でございますが、課題は、今答弁したように橋梁の多くは河川上に架かっております。補強に伴う構造等の協議や希少魚類の生息環境への配慮など様々な課題があり、河川管理者との協議に時間を要するようになっております。  今後、対策といたしましては、設計を前倒しで実施し、河川管理者との協議をこれまでより早期に開始し、協議内容についても職員間の情報共有を密にして連携を図ってまいります。  また、工事ストックを増やし、事業量を確保し、さらに補正予算の活用や健全化事業と一体的な工事発注等、柔軟な体制を構築することにより、あらゆる機会を捉えて事業の加速化に努めてまいりたいと思っております。 52 ◯山梨委員 全部で5つ伺いたいと思います。  まず初めに、4)の447ページ、先ほど質問もありましたけれども、急傾斜地崩壊対策事業費について伺いたいと思います。  先ほどの要望数が158件ということで、非常に多いということが改めて確認されたところでありますけれども、やはり費用が非常に高額になるということや、業者の問題とか、様々あると思いますが、整備促進に向けての課題をどのように捉えているのか教えていただきたいと思います。 53 ◯野田建設政策課長 整備促進の課題についてお答えいたします。  事業の整備促進のためには、まず一つ、用地の取得というのがネックにございます。必要になりますけれども、相続がされていないなどの理由で用地取得が困難になりまして、事業が中断するといったケースもございます。  これにつきましては、地域住民の皆様から要望をいただく際に、相続を仮にしていませんと整備が進展しない場合があるということを説明いたしまして、あらかじめ土地の所有権等を整理していただくよう、改めてお願いをしているところでございます。 54 ◯山梨委員 引き続きよろしくお願いします。  続きまして、国道1号静清パイパス整備促進事業について伺いたいと思います。  日々、国道1号静清バイパス清水立体事業について工事が着々と進んでいるわけですけれども、上り線の開通時期が示されてくるなど、非常に整備も順調に進んでいると認識しております。  逆に地域の住民からは、当初は図面でしか示されなかったものが、進捗が見えてくることで新たな要望が出てくると思われます。こちらの主要施策成果説明書等にも本事業について、事業主体である国に地域の声をしっかり届けていくことが重要であると、このようにも記載がありますけれども、こうした新たな要望をどのように対応していくのか、伺います。 55 ◯桑山道路計画課長 清水立体の進捗における地元の新たな要望への対応について回答させていただきます。  工事を所管する静岡国道事務所では、昨年度、工事の進捗とともに高架下の状況も大分見えてきたということもございまして、再度事業の地元説明会を開催しております。  この中で、新たに地元から出た意見、要望につきましては、検討を行うとともに、その結果についても説明会を開催するなど地元との意見交換の場を設けております。  また、毎年、沿線の連合自治会長、東は蒲原から西の長田西までの連合自治会をメンバーとしているんですけども、その自治会と静岡国道事務所の所長さんに参加してもらった国道1号バイパス整備促進委員会を開催しております。この中でも意見交換の場というものは設けております。  しかしながら、山梨委員御指摘のとおり、自治会単位でどこまで住民の声を拾えているのかという課題はございます。気づいた時点で直接静岡国道事務所へ御連絡いただくか、私ども市の道路部局に御連絡いただければ、国に連絡し、協議してまいりますのでよろしくお願いいたします。 56 ◯山梨委員 大変きめ細やかに対応していただいているということが分かりました。引き続きよろしくお願いします。  続きまして、静岡南北道路の調査、検討に関連すると思い、質問させていただくんですけれども、清水区の清水駅から東京方面に行ったとこに外浜踏切というのがございます。この外浜踏切を渡る市道について、大変交通量の増加が見込まれて、安全対策を求める声が大きいと認識しております。  江尻の港の整備が今後促進されていく清水駅の東口のほうが整備されていくとなると、さらにこの交通量の増加も見込まれるわけですけれども、この道路をどのように整備していくのか、教えてください。 57 ◯桑山道路計画課長 外浜踏切を渡る市道の安全対策を含めてどのように整備するのかということについてお答えさせていただきます。  市道辻一丁目愛染町線は、JR清水駅の北側に位置し、国道1号と港湾地区を結ぶ道路で、歩道がなく、歩行者の通行スペースも狭い状況でございます。現在、歩行者の安全かつ快適な通行を確保するため、新たに歩道を設置する計画を進めております。JR東海と外浜踏切の拡幅に関する協議を、また、沿線の関係地権者の方との調整も実施しております。引き続き早期に事業着手できるよう関係機関との協議を進めてまいります。 58 ◯後藤委員長 ページをお願いします。 59 ◯山梨委員 大変失礼しました。ページを申し上げます。  事務事業総点検表に基づいて、353ページ、道路舗装整備事業になります。それで2つ伺いたいんですが、1点目に、この道路の舗装に関する市民要望というのは、非常に多いわけですけれども、特に清水区においては、国道149号や150号、またバイパスとこの港湾道路を結ぶ袖師の嶺神明通りなど清水港の関連の物流トラックなどの通行が多いことから、この幹線道路の劣化が非常に激しいなというのを日々感じております。  特に重量のあるトラックが頻繁に通る道路については、舗装の厚みなどを増すなど必要な整備というのが求められると思いますが、どのような整備を実際しているのか教えてください。 60 ◯佐野清水道路整備課長 道路舗装整備事業についてお答えします。  清水区の国道149号、国道150号は、清水港の物流を支える道路であるとともに、観光の活性化に重要な役割を担う道路として認識しております。  令和元年度から国道150号ですが、見晴橋交差点、これは新川を渡る橋となりますが、より北側に向かって、現在舗装整備をしております。設計に当たっては、路面の約1メーター下の部分までの土質を調査した上、大型車の交通量を考慮した舗装厚を算定して工事を実施しております。また、上層路盤に再生瀝青安定処理材を採用し、アスファルト層の厚みを増すことによって、大型車の通行の荷重に配慮した舗装工程となっております。  国道149号入船町交差点までの舗装については、損傷の激しい箇所もありますので、維持管理を適切にしながら舗装整備を計画的に行ってまいります。 61 ◯山梨委員 最後の質問です。  道路舗装整備事業について引き続き伺っていきたいと思うんですけれども、今度は、ちょっと違うところなんですけれども、七間町の道路舗装ですけれども、ほかでは見ないような表面が石畳のようなアスファルト舗装を張っているように感じますけれども、特に歩行者天国になるような道路において、こうした特徴ある舗装というのは有効な整備方法の1つであるとは考えますけれども、施工単価がちょっと気になるとこではあるんですけれども、どれぐらい変わるのか、また、ほかに施工予定の路線があるのか、教えてください。 62 ◯高田葵南道路整備課長 通常の舗装と石畳調の舗装との施工単価の違い及びほかの施工箇所の予定についてお答えいたします。  七間町通線で採用いたしました石畳調の舗装につきましては、通常のアスファルト舗装の表面を特殊機械で再加熱した後、模様のついた金網状の型を転圧機で押し当てて整形いたします。これに、さらに任意の塗料を表面に塗装することで石畳調の仕上がりとなります。  このように通常よりも手間がかかっていることから、施工単価は現場条件にもよりますが、通常のアスファルト舗装の約3.5倍高額となります。  また、ほかの施工箇所の予定についてですが、現状、葵南道路整備課管内での予定はございません。 63 ◯松谷委員 それでは、質問させていただきますけれども、台風15号が23日夜から24日ということで、議会も延長され、決算審議の議論というのと、それから、今被害が起きている現状というのと、どういうつなぎ方で議論するのかは、結構難しいところだと思います。  実際、現在の話を質問で、さっき出ている情報もあるし、2021年度の事業の成果の議論もあるんですけど、私自身が、麻機遊水地で、被害を現実に目の当たりにし、清水区の皆さんは、もっとひどい被害という指摘もあるかもしれないんですけれども、そういうところで、ちょっと質疑をさせていただきたいなと思います。  午後ちょっとかけてですけれども、まず、主要施策成果説明書の397ページで、事務事業総点検表でいくと347ページ、河川維持管理費でお伺いしたいと思います。  流下能力の維持で、先ほど尾崎委員からも堆積土砂や、全体の急傾斜地の問題、今委員からのお話が、ここに出てくるんですが、私は、委託業務の資料も請求させていただいているんですけれども、500万円以上の委託業務で、堆積土砂の除去というのを、河川課で5件、土木事務所で5件、10件が全部見積り合わせの随意契約になっているんです。  これが今のお話ともちょっとつながるんですけど、その前に、実際に河川の堆積が起きて、除去するときに、ある種の随意的なということは、地域的な特性があるのかちょっと分からないんですけれども、その辺の入札方法の経緯と、こういう除去というのは計画というのがあって、それを進めていくということなのか、それともその年で何か問題が発生してそういうふうに対処していくのか、その辺ちょっとお伺いします。 64 ◯鈴木河川課長 土砂の撤去ですけれど、河川課では、出水期前にパトロールをしています。一応パトロールしている河川につきましては、法定河川の1級河川が3河川、それから2級河川が2河川、それから重要河川31河川につきましては、年2回の点検、それは出水期前と出水後に実施しております。  それから、その他の普通河川もあるんですけれど、その河川につきましては、なかなかパトロールという感じで見えないものですから、市民の皆様とか、それから自治会からの要望とか通報をいただきまして、市で調査しまして、そこで堆積土砂の撤去が必要であるということがあれば、それを撤去するような手法を取っております。 65 ◯松谷委員 ですから、そういう場合に、工事実施するときの入札というのはどうなっていますかと質問させていただいているんですけど、プラス1で。 66 ◯鈴木河川課長 委託につきましては、年間の単価契約を結んでおります。土砂のしゅんせつ等につきましては、単価契約を結んでいまして、1年間の契約を結んでいます。葵区、駿河区については、それを4工区に分けております。清水区につきましても工区分けをしまして、それぞれ単価契約を結んで、必要に応じその単価契約を結んだ業者に依頼して、撤去するようにしております。 67 ◯松谷委員 そうすると、今回のむちゃくちゃな堆積というのが、各河川に存在しているわけで、これは、今言った区分けをして単価契約している事業者に、次お願いしますね、その単価に基づいて決済されていくということになるんですか。 68 ◯鈴木河川課長 単価契約を結んだところに依頼してやるわけなんですけど、今回のような台風の場合は、その委託契約を結んだ業者だけではとても対応できないということで、地元の建設業者の方に依頼して、応急出動命令という形で応急な対応をするような命令をして、その契約を結んで支払いをするということになります。 69 ◯松谷委員 さっき急傾斜地の件で尾崎委員の質問に158か所の要望と言ったんだけど、この堆積土砂の、今まだ調査中というのもあると思うんですけれども、どのぐらいの要望というのがあるんですか。 70 ◯後藤委員長 すぐ出ないんであるならば。 71 ◯鈴木河川課長 済みません。正式な数字が、今分からないんですけど、そちらの正確な数字については、後ほど御回答させていただきたいです。私の記憶の中で80数件か何か年間の堆積土砂の依頼というのはあったと記憶しております。 72 ◯松谷委員 次に、河川維持の中で市管理の河川ポンプを遊水地に入れるとか、川に入れるとか、ポンプがあるということになっているんですけど、これは一体どれくらいのポンプがあって、年間の保守点検はどんな形でされているんでしょうか。 73 ◯鈴木河川課長 ポンプですけれど、市内に19か所あります。そのうち葵区が5か所、駿河区が6か所、清水区が8か所あります。そのうち巴川水系に関わるポンプが、葵区で5か所、清水区で5か所の10か所のポンプがあります。  そちらの保守点検につきましては、年度当初に見積執行を行いまして、年間の保守点検業務を依頼してやっていただいております。 74 ◯松谷委員 さっき巴川に、遊水地に係るという、巴川に係るものは葵区で5、清水区で5ということなんですけど、うちの学区の近くでも、私も24日の朝、ずっと点検させてもらっていたんですけれども、第4工区のところにポンプが2つあるんですけど、何かあれが動いていないというか、電気がついていないという、私もそういう感じなんだけど、住民の方もそうおっしゃっているんですけど。  ああいうのが、こういう時期に稼働しないというのは、何か理由があるんですか。 75 ◯鈴木河川課長 ポンプが稼働していない時間があるということなんですけれど、河川に排水ポンプがあるかと思いますけれど、そちらにつきましては、いわゆる遊水地の水位、堤防の水位が上がると、そこにポンプを使って排水しますと、堤防への影響があるということで、それ以上は排水できないようになっております。その高さが一応8メーターですかね、8メーターのところまで水位がいくと止まります。その後、遊水池の水位が下がりますと、また自動的にポンプのほうが稼働するということで、一時的に動かない時間があったかと思います。 76 ◯松谷委員 きっと多分そういうことなんですね。  ただ、私も、夜中見ていて暗いものだから、本当に堤防まで来たかどうかというのは、何度か写真を撮ったりしたけど分からないんですよね。暗くて。             〔発言する者あり〕 77 ◯松谷委員 いや、ですから、どういう形で聞いたらいいかということで、今、流下能力の維持のところでお聞きしていますので、その関連する形で。ほかの委員の皆さんも現状について大体聞いていますよね。ですから、そういうことでお聞ききしています。  それで、次に、主要施策成果説明書で399ページ、事務事業総点検表だと347ページです。巴川総合治水対策促進経費があるわけですけれども、ここで、総点検で出されている保全のための報償金というのがあるんですけど、これは、具体的にはどんな内容で、効果はどの程度として認識されているか、お伺いします。 78 ◯鈴木河川課長 遊水池の機能保全の報償金ですけれど、令和3年度は1,560万円ほどの報償金が出ているんですけれど、面積にしますと35万9,000平米で、申請人の方は、284人になります。  この遊水池の機能を保全することによって、河川に流出する雨水の量を減らすということで、治水安全度が増しているということで、治水安全度が守れているのかなというふうに思います。 79 ◯松谷委員 そういう形で、遊水池の機能を増すために報償金が払われているということなんですけど、今回の被害の状況というのは、まだこれから全容が把握されていくので、ここの遊水池の事業計画の今後とか、様々な課題は出てくると思うんですけれども、事務事業総点検表の349ページ、24番、25番で、この期成同盟といいますか、地元の問題の解決のためにということで、安倍川、庵原川、巴川、長尾川などいくつかの団体で活動されているんですけれども、これは一体どんな内容のものが陳情されたり、課題として上がっているものの解決に向けようとしているのか、その内容についてお伺いします。 80 ◯後藤委員長 今の質問は、事務事業総点検表349ページの上から1段目、2段目のところですね。 81 ◯鈴木河川課長 同盟会に補助金等を交付しているわけですけれど、例えば、巴川水系になりますと、巴川総合治水対策促進期成同盟会とか、あと長尾川流域治水対策協議会等あるわけですけれど、そういった中に地元の方とか、あと県、市の議員の方、それから市の職員も入って協議会、同盟会がありますけれど、そういう中で、地元の要望を国に、河川を管理する県に要望することによって、事業を進めて安心・安全な流域をつくっていくということで、非常に効果があると考えております。 82 ◯松谷委員 分かりましたけれども、どんな内容というか、結局、治水計画というものがあって、七夕豪雨から全部計画つくられて、順次進んでいるんですけれども、どこに課題があって、要望することで何が解決するかということ、さっきちょっとお聞きしたんですけれども。 83 ◯鈴木河川課長 期成同盟会の要望の中で、例えば安倍川であれば、土砂が今かなり高くなっていると、土砂の堆積によって河床が上がっているというのは、よく地元から聞きます。そういうものの土砂を撤去することによる安全、それから、2級河川の巴川、長尾川であれば、河川の断面確保とか、護岸の強化ということで安全性を高めていくために要望をしております。 84 ◯松谷委員 具体的にどういう形で、現在起きたことと、継続している中で、どこで突き合わせて改善していくかということになるかと思うんですけれども、令和3年度、2021年度に国土交通省自体は、2019年の東日本台風とか、それ以前の九州での、あるいは西日本での線状降水帯の水害を学んで、気候危機対策という観点から、これまでの治水計画ではもう駄目だという形で方向を打ち出しているわけですけど、この年に流域治水プロジェクトが、安倍川、巴川、興津川に全部できていると聞いているわけですけど、この流域治水プロジェクトがつくられていく経過についての皆さんの考え方と、それによって、これまでの計画の見直しというのが出ているかと思うんですけど、どういうことが見直されていくのか、その辺をお伺いしたいわけです。 85 ◯鈴木河川課長 流域治水プロジェクトということが出ていますけれど、その考え方ですけれど、県が任され管理する2級河川巴川につきましては、気候変動に伴いまして、水害の激甚化、それから頻発化というのが出てきているわけです。これらにつきまして、今までは河川管理者、川を管理する者が護岸の改修をしていくというようなことが主流だったんですけど、流域プロジェクトの中では、流域のあらゆる関係者ということで、例えば、その中にある企業、公共であれば例えば、学校や公園といったものが治水対策を講じるということで必要があると考えております。  その中で、例えば、市では、ハード対策としましては、先ほどもあらゆる関係者と協力すると言ったんですけれども、例えば、学校に雨水貯留施設を作っていくということで、今までも雨水処理施設につきましては、整備を進め、例えば学校にも進めているんですけど、今後は、表面貯留が終わってきているものですから、例えば、学校のグラウンドの地下に貯留するということも検討していきたいと考えております。 86 ◯松谷委員 そういうことなんですよね。だから、治水管理者が川を管理しているだけじゃ駄目なんだよということで、流域全体で考えていこうということになりますし、もっと言うと、これは不動産とのぶつかり合いもあるわけですけれども、ハザードマップで実際に雨が過大に流れるところについては、土地家屋の建設を認めないということまで含めた新しい考え方だと思うんですよ。  ですから、そういう計画も議論している中で、一応プロジェクトがつくられたということで、今回の被害を受けているという経過になるものですから、ある意味では、この被害というのは、想定の枠の中にあるというふうに私は考えたほうがいいと思うんです。だから、想定外だったという言い訳はしないほうが、この準備過程から考えれば言えると思うんです。  そこでお伺いしたいんですけど、議会がつくってくれた都市建設関係のデータの巴川総合治水対策事業のところで書かれているわけなんですが、現状がどういう状態かということを確認したいんですけど、麻機遊水地事業については、5年に一度で100万立米の水がためられる第3、第4工区86ヘクタールが完成しています。  それで、暫定計画の2期ということで、10年単位の雨ということは、210万立方で、第1、第2の1の工区73ヘクタールが計画されています。それで、将来計画として50年に一度350万立米、第1から第5工区まで200ヘクタールという形で計画がありますね。  そうすると、今の段階の麻機遊水地の貯留能力というのは、一体いくつぐらいなのかということは、そのプロジェクトをつくるときに、当然議論の対象になると思うんですけれども、どんな状況にあるのか、教えていただきたいわけです。 87 ◯鈴木河川課長 麻機遊水地の関係ですけれど、ここにつきましては、静岡県の事業で実施しているものですから、その辺の措置等につきましては、県に聞き取りをさせていただきまして、詳細をまたお答えさせていただきたいと思います。済みません。 88 ◯松谷委員 県の事業であるけれど、市は非常に深く関与しているわけで、ちょっと残念な答弁ですけど、それじゃ、静岡市が浸水対策推進プランをつくっていますけれども、第4期改訂版で、この3月の段階で内容の変更点を含めてやっているんですけど、ここでいくと、雨量が100あったとすると地下浸透が25、それから河川と下水道で70、雨水流出抑制、さっきの貯留が、公共公益施設と貯留ということで、それが5という形の配分になっているんですよね。  先ほどの遊水地の工事の現状等、貯水能力と考えたときに、雨が、今回だけじゃなくて、たくさん降ってあふれることは何回も過去にも起きているわけですけど、そういう中で、ここの割合というんですか、これは2021年度でもこの資料はできていますから、例えば、あの巴川遊水地全体で考えると、どういう配分として、この数字どおりでいいのかどうかを確認したいんですけど。 89 ◯後藤委員長 質問の内容としては、そこに書かれていない中の……             〔発言する者あり〕 90 ◯鈴木河川課長 浸水対策推進プランにつきましては、静岡市の雨水総合排水計画で一番大きな計画があるんですけど、その中で、このプランにつきましては、平成15年と16年の集中豪雨で浸水したところを洗い出しまして、そこについての対策をまとめたものでございます。
     その中で、ちょっと麻機遊水地の関係というのが数値で、どういう形で入っているか分からないものですから、また後ほど回答させていただきます。 91 ◯浅井建設局次長 先ほど県の事業でお答えしませんでしたけど、少しフォローをさせていただきます。ちょっと私の記憶で、少し古くなりますので、どこまで合っているか多少あるんですけど、まず、現在は、巴川の整備計画としては、5年に一度発生が予想される降雨を安全に流せる整備がなされまして、時間58ミリの降雨に対応する状況でございます。  今後、麻機遊水地の第2の1工区の整備と大谷川放水路の床張工が完了すると、10年に一度の降雨、時間69ミリに対応できることになります。その第2の1工区については、4エリアありまして、このうち3エリアが完了しておりますので、あともう1エリアの終了が、私今分からないんですけど、そこが完了すると10年に一度の降雨に対応できる状況になります。 92 ◯松谷委員 そうなんですよね。私が住んでいるところは、第2の1のその中の4つに分けられた安東川エリアというところ、それは一応完成したんですけど、加藤島というのが今工事をやっていますけれども、昨年つくられた巴川流域治水プロジェクトの中で、今後の進め方について書かれているんですけど、先ほど県の事業だから今の貯留能力はうまく分からないということなんだけど、流域治水プロジェクトの議論では、この2の1の工事が終わって、2の2というか、そこの議論がされていると書かれ方にも見えるんだけれども、今後の計画について、市としては、このプロジェクトをつくるときにどんな議論があったのか、そこを教えてください。 93 ◯鈴木河川課長 どういう議論があったかということですけれど、流域治水プロジェクトにつきましては、先ほどもちょっと説明したんですけれど、いわゆる河川管理者は河川管理者で、いわゆる河川の改良とかそういうことで安心・安全を図るということで考えています。  それ以外に、内水の排除というものも考えて、市としては、先ほども言いましたように、雨水貯留施設を造っていくことで、それぞれが連携しながら、それぞれの持ち場を進めていくという議論で進めてきております。 94 ◯松谷委員 情報で、七夕豪雨は1日雨量が508ミリ、1時間雨量が83ミリ、それに基づいて巴川遊水池の計画がつくられ、大谷川もつくられてきたんだけど、今回の情報でいくと、416ミリですよね。だから、七夕豪雨より少ないけど、1時間当たり107ミリということなんですよね。  そうすると、今言われた2の1が完成すると69ミリに耐えられますよということだけど、今回の経験からすると、これはどういう状態か。貯留能力が、2の2が完成すれば大丈夫だと言えるのか、あるいは、さっき言った雨量貯留と言われる河川管理者だけじゃなくて市民、公の施設、学校もあります。また各個人がありますよ。個人の雨量貯留は下水道部の管轄ではあるけれども、これは浸水対策プラン、皆さんと一緒につくっていますから、その辺の貯留能力をどう高めていくかというのは、すごく大きな課題になるかと思うんですけれども、そういう点で、今回の台風15号の24時間、1時間雨量を見て流域治水プロジェクトはつくられてはいるんですけど、どんなふうに対処していくのか、方向性について、今日はもちろん全体の調査がついてないから分からないけれども、方向性についてはちょっと御見解をお伺いしたいなと思います。 95 ◯鈴木河川課長 今、七夕豪雨とかそういう雨量の話、いろいろあるんですけど、今回の台風15号につきましては、100ミリぐらいの雨が降ったということで、それも短時間、23日の夕方とか夜ぐらいから1時間に100ミリを超えるような雨が降りまして、その後時間がたちまして、100ミリのような雨が降って、非常に短時間の中で雨が降ったということで、それこそ七夕豪雨を超えるような強さなのかとも感じるというところであります。  そういう中で、今後、静岡市の役目としては、雨水貯留施設というものを今検討しておりますので、そこをなるべく、早い段階で貯留量を増やすような努力をしていきたいと考えております。 96 ◯松谷委員 今おっしゃったように、短時間大雨注意報が16回出ているんですよね。その意味において、七夕豪雨とは違うよ。七夕豪雨もその当時言葉はなかったけど線状降水帯によって起きているのはほぼ明らかにされていますけど、そうなってくると、やっぱり今つくっている流域治水プロジェクトというものの、もっと具体的な、じゃ、麻機遊水地の貯留能力の考え方から、河川管理者でない静岡市として、雨水貯留施設どういう活用を進めるかという、もちろんこれは下水道部が中心になりますけど、そういうこととして出てくることになると思うんですよね。  ですので、今日も、ちょっとこれ以上答弁難しいのでやめますけれども、やはり数字としてどの程度の、今回降った雨を貯留できる、そういうものというのはどういう形で考えているかということをぜひ今後、きちんと示していただきたいということを述べて、取りあえず、今半分終わりました。 97 ◯後藤委員長 それでは、委員会休憩とさせていただきまして、再開は午後1時とします。                 午前11時58分休憩      ──────────────────────────────                 午後1時再開 98 ◯後藤委員長 休憩前に引き続き委員会を再開します。  河川課長より発言を求められておりますので、これを許可します。 99 ◯鈴木河川課長 松谷委員から午前中の質問の中で堆積土砂の件数何件あるかということで、先ほどお答えできなかったものですから、調べました。  その中で、私の記憶の中で80数件という形言ったんですけど、その数値は、河川課の修繕の件数でして、堆積土砂につきましては、河川課と土木事務所の分と合わせて260件の件数がございました。 100 ◯後藤委員長 それでは、質疑を続けていきますけれども、質問に関しては議案の範囲内でお願いしたいと思います。 101 ◯松谷委員 時間の関係もございますので、大幅に絞りまして、あとテーマ2つ質問させていただきます。  1つ目は、道路計画、建設政策、河川管理に関わりますリニア、先ほど石井委員が質問され、続きも兼ねましてお伺いしたいわけですけど、県道トンネルの、さっきの建設残土の問題は…… 102 ◯後藤委員長 松谷委員、何ページ、どこの何ページをお願いします。 103 ◯松谷委員(続) 建設残土ということで、建築総務課、建設政策課が担当なんですけれども、先ほど道路のほうで情報提供ということなんですけれども、盛土条例との関係で、所有者の責任も問われるので影響が出ているということだったんですけれども、これは、既に皆さん紹介していると思うんだけど、どういうところを紹介されているんでしょうか。 104 ◯後藤委員長 質問をもう一回。 105 ◯松谷委員 建設残土の置場所は、どういうところを紹介しているのか。 106 ◯小澤中央新幹線関連道路推進担当課長 建設残土の置き場所をどのようなところを紹介しているとのことなんですが、実際掘削する箇所の工事予定箇所があるんですが、それの前後区間の井川地区、玉川地区で、基本的には発生土処分地というのは、工事箇所から近いほうが運搬距離も短くという、施工費的な部分もありまして、近いところが望まれるというところでございます。  その井川地区、玉川地区の近いところで複数箇所を選定しながらJR東海さんと進めているという状況でございます。 107 ◯松谷委員 JR東海と南アルプストンネル工事の掘削の土砂については、大井川の河川敷に置く、置かないで議論になっているんですけども、そのときの基本的な問題は、地質というか、重金属などの汚染物質がどうなっているかということなんですけれども、この県道トンネルの場合には、いろんな調査をされていると思うんですけれども、地質に関する情報というのは、静岡市としてはちゃんと情報提供受けているんですか。 108 ◯小澤中央新幹線関連道路推進担当課長 県道トンネル工事に対する地質の情報、提供を受けているかというとこなんですが、実際、設計の段階で想定される発生土について、事前調査というところでトンネル横口において、水平ボーリングを事前に調査しております。  現時点では、土砂基準に適合しない、松谷委員の言う不純適合物に適合しない土砂は確認されていないというふうにJR東海より聞いております。  今後は、トンネルの掘削に合わせてJR東海と連携しながら必要な追加調査を行いながら進めてまいりたいと考えております。 109 ◯松谷委員 土地所有者がそれを受け入れるという過程の問題の中で、当然、土砂の汚染度というのは非常に重要であるし、盛土条例では、そこの除去というのが大前提になっているし、含まれた場合にはどこに置くかというのは、非常に協議の対象になっているんですよね。その辺もありますので、今のところはないよということなんだけど、当然ながら、市としては、情報共有で資料をもらっているわけです。もらっているので我々議会に対してもちゃんと提示していただきたい、する必要があるものですから、その点ちょっと確認と、土砂が汚染していた場合の対処、これはどういう形で、手続としてはやっていくのかお伺いしたいと思います。 110 ◯後藤委員長 情報が提供あった場合に、議会に対してどういうふうに提供していくのか、それから、もし汚染等が確認された場合は、どう対応していくのか、この2点だと思います。 111 ◯小澤中央新幹線関連道路推進担当課長 工事に際しまして、土砂基準に該当する土砂は現地ではその都度確認をするようにしております。そういうものが出たら、情報はこちらに提供していただくというところでございます。  対策土の処分につきましては、条例上非常に厳しいところもあるものですから、今、県のくらし・環境部の盛土対策課とJRも含めて基準不適合土が出た場合の対応の方針、その辺は今、協議中でございます。 112 ◯松谷委員 分かりました。  もう一つは、大井川は静岡県との間で、河川管理権の問題になっていますけれども、静岡市の小河川という意味において、この管理権が発生する小河川があると思うんですけど、それはどういう河川名で、いくつあるのか教えてください。 113 ◯後藤委員長 もう一度質問を明確に。 114 ◯松谷委員 ですから、大井川はトンネルが横に横断するものですから、河川管理権限が発生して、許可がないと工事は始められないという権限があるんですけど、静岡市の小河川にそういうトンネルが交差するというか、そういう場所はあるんですか、あるのであればどういう河川名ですかという。 115 ◯横山土木管理課長 市の管理する河川とリニアトンネルが交差する箇所については、JRから情報の提供を受けていまして、市が管理する沢の13か所が交差しています。 116 ◯松谷委員 県は大井川があって、大井川の水の減少という問題があるものだから、この河川権限でいろいろ交渉し、情報提供受けたりしているんですけど、静岡市が、13の河川が関わるとしますと、環境局では、このトンネル工事によって水が、中下流の問題、今かなりいけるようになったんだけど、上流においては、今、様々な形で、生態系問題の議論が始まったばかりですけれども、静岡市の要求は、水がなくなる場所に戻してください、つまり小河川であれ、沢であれ、水が減少した場所に水を戻すようにというのが市長意見なんです。  そういう中で、その事態を市としては、当然水がどういう形で枯れるかどうかの現状を見て、この対処が決まると思うんですけれども、そういう情報提供はどういう形で、土木管理課では認識されているのか、伺っていきたいと思います。 117 ◯後藤委員長 後でちょっとまとめて報告という形にしてください。質疑進めます。 118 ◯松谷委員 では、最後の質問です。  技術政策課への質問なんですけど、主要施策成果説明書の383ページ、事務事業総点検表だと345ページの技術職員研修について、技術者のレベルアップしている、それは当然この都市局、建設局、総体の中でのという問題と、今、民間の技術力が非常にアップするという形になっていますし、市の職員の大きな工事の経験が非常に少なくなってきているという中で、どうやって技術レベルを上げていくかという、そこに関わるこの主要施策や総点検表にもいろいろ書かれているんですけれども、実際、24の集合研修で708人が参加したというんですけど、どんなテーマで研修をされているのか、それから、外部講師の場合というのは、どういう形のものなのか、まず全体を教えてください。 119 ◯牧野技術政策課長 技術職員研修のうち集合研修については、どのようなテーマを基準にして設定いるかについて御説明いたします。  集合研修とは、技術政策課が主催しまして、業務に必要な基礎知識、現場管理方法等につきまして、技術職員向けに開催する研修でございます。  研修は、大きく2つのテーマに分かれておりまして、職員の経験年数に応じて段階的に行う階層別の研修と、実務に応じた技術、知識を習得するために、申込み等で受講を決定する選択研修の2つを用意して実施しております。  次に、外部講師につきましてお答えいたします。これは派遣研修と呼んでおります。派遣研修とは、国や県が開催する研修に出張参加する研修になっております。  研修内容につきましては、高度な専門能力、最新の技術、情報を各分野の選抜である専門家や国土交通省などの担当行政担当職員から直接講義を受けることができ、研修効果が高いものになっております。  また、ほかの自治体の職員とも集まって受けることから、情報交換の場としても有用な場となっております。  また、参加した職員が帰任して、内部講師になり得た知識を派遣研修報告会等を通して研修成果を庁内、職場内で共有させる波及効果と本人の説明力向上の職員育成効果を見込んで実施しております。 120 ◯松谷委員 一部にちょっと特化する質問なんですけれども、いただいた資料で、委託で技術的なところを、外部でされている事業があるわけですけど、その中で、リサーチアンドソリューションという会社になっていますけど、静岡市土木積算ソフトウェア積算基準・単価作成等業務は、単独随意契約になっているんですけれども、それの意味についてお伺いしたいと思います。 121 ◯牧野技術政策課長 松谷委員御質問の静岡市土木積算ソフトウェアの積算基準・単価作成等業務等の業務内容と受注者との契約理由について御説明いたします。  まず、業務内容になりますが、工事設計書を作成するために民間ソフト会社の土木積算システムを用いておりますが、定期的に積算単価の更新や積算基準の変更など保守、点検を行う業務になってございます。  また、この業務につきましては、民間のソフトウェア会社の開発したものとなりますので、システム開発業者のみでないとできないということで実施していただいておる次第でございます。 122 ◯松谷委員 民間が開発したソフトなので、そこにやってもらうしかないということなんですけど、それを最初に決めるときはいくつもあると思うんだけど、その選定はどういう形かというのと、あとCADシステム保守業務というので、川田テクノシステムと見積り合わせの随意契約になっているんですけど、これもその内容と理由についてお伺いします。 123 ◯牧野技術政策課長 まず、1つ目の質問でございます。  土木積算システムの選定した理由ということになりますけれども、まず、現在の土木積算システムが選定された経緯について御説明いたします。  土木積算システムの選定には、システムをパッケージしたシステムサーバーの賃借としてその業者を総合評価方式で決めております。評価には、機能評価と価格評価、両面で行うこととなっております。  機能評価は、静岡市の要求する仕様書に記載しております各種性能、機能等を満たしているかを判断いたします。また、併せまして、システムの改修、保守費用等を含めた価格評価を同時に行っておりまして、その2点を総合的に判断して、決定してございます。  次に、CADシステムの関係でございます。現在のCADシステムが選定された経緯について御説明いたします。  現在、CADシステムは多数ございます。このソフトを使用している理由になりますけれども、まず、1点目としまして、当該ソフトは、土木設計に特化した機能を有している。2つ目としましては、本市では平成13年より当該ソフトを長く使用しておりまして、職員がその操作に熟知しております。変更に伴う業務の効率低下が懸念されるため、最適なソフトと判断して継続して使用しております。 124 ◯松谷委員 そうすると、まず積算なんですけど、これはずっといくんですか。ここしかないものを選んでいるということだと。その辺の期間の問題と、それから、CADシステムのほうは…… 125 ◯後藤委員長 質問は1個ずつで。もう一度最初の質問だけお願いします。 126 ◯松谷委員(続) 期間です。これ民間でここだけのソフトだということなんですけど、機能と価格で選んだよということですけど、これは、ずっとそういうふうにいっちゃうんですか。 127 ◯牧野技術政策課長 まず、積算システムについてお答えいたします。  積算システムにつきましては、現在使用しているシステムの前に、いくつかのソフトを使用しております。一応5年単位で見直すような形を取っておるんですけども、5年ですとちょっと短いので、10年ぐらいの単位という形で、またその時々に要求する性能、もしくは状況が変わってくる可能性がございますので、その時々に、要は選定基準を設けまして、その中で決定していくという形を取っております。  続きまして、CADシステムについてなんですけれども、今、一応職員にアンケートを取りながら継続というところの結論が出てきてはおるんですけれども、最近、いろいろな情報等が変わってくることもございますので、また必要に応じて選定していくという形になっていくかと思います。 128 ◯松谷委員 時間がなくなってきましたので、このCADシステムというのは、二次元で、今のは三次元まで行えるらしいんですけど。次の時代の新たな技術ということで、三次元の、設計から、使う材料から、あらゆる情報を入れてやっているBIM、国土交通省が非常に推奨する、その必要性が提唱されているんですけど、今後としてはどういう形でこのBIMというものをどう位置づけていくのか、その辺をお伺いします。 129 ◯牧野技術政策課長 BIMの今後ということになりますけれども、まず、現在、市の技術職員が使用しているパソコンが、市政パソコンを利用しておりまして、能力につきましては、そこそこのというところで使用しております。BIMを使うに足りるためのパソコンとなりますと、それ相応の設備投資をしないと使えないというところがありまして、国交省でも先進的に取り組んではおるんですけれども、今のような、私どもが自席でCADと積算ソフトを使用しながら各自がうまくやっていけるという環境が、BIMで実施できるのかというと、まだ時期尚早かなと考えております。 130 ◯後藤委員長 松谷委員、そろそろお願いします。 131 ◯松谷委員 今の状況はそういうことということなんですけど、この業界というのは、ものすごく進歩早いので、何らかの形でそういうものが取り扱える、あるいは、民間ではそういうものを取り扱う人たちが増えているわけなんですよね。  そういう点で、やっぱり技術者の育成という観点で、さっきの研修のテーマとか、何か、そういうところに入れていく必要があるんじゃないかと思うけど、そこを聞いて質問を終わります。 132 ◯牧野技術政策課長 今後のというところで、松谷委員のお話のとおり、やはり外部講師、派遣講習等におきまして、そういう情報を集めるような形を取っておりますし、私どももまた国等からの通知等を見ながら、どういう形で静岡市にBIMを生かしていけるかどうかというところにつきましては、検討している次第でございます。 133 ◯後藤委員長 ほかになりようですので、質疑を終了します。  次に、要望・意見、討論に移ります。  念のために申し上げますが、討論につきましては、昨日の都市局所管分も併せて行うようお願いいたします。  それでは、要望・意見、討論ありましたらお願いします。 134 ◯丹沢委員 昨日の分も含めて、自民党としては、認定第1号、賛成であります。  意見なんですけれども、今回、災害対応の中での、こういうタイミングでの決算審査という形でありますので、個別の箇所についての要望等は控えますけれども、今回のこのタイミングでの決算審査の場において、申し上げたいのは、今回の水害によって、特に建設局の皆さんは、本当に主力だと思うんですが、私たちは、ここから何を学んでいけるのかということなんだろうと思っております。  昨年の事業実績も、これまでの実績も含めてなんですけど、いろんな見方があります。もっとこうしていれば、もう少し減災ができたんじゃないかという意見もあるでしょうし、逆に、これまで、これだけのことをやってきたから何とかこれぐらいで食い止めることができたんだという評価もあろうと思います。  いずれにしても、河川はもちろんですけど、道路・橋梁も、急傾斜地の対策等も、どういう対策がどういうふうに生きたかということをぜひ検証を進めていただいて、これからの事業の中に反映させてもらって、より災害に強いまちにしていっていただけたらいいなと思っております。  その上で、2つ申し上げたいのは、1つは、こういう災害も含めてなんですが、県との関係、国もそうですけれども、巴川総合治水もそうですし、急傾斜地の対策もそうですし、また、委譲河川の維持管理もそうなんですけど、日頃からの県との協力関係、信頼関係、非常に重要になってきているんだと思います。  また、その一方で、県の盛土条例、これは、井川の県道トンネルに限らない話だと思います。今回の災害対策の中でも、災害で発生した土砂と置場については、現場では、どうしようという困惑の声もかなり聞こえてきております。条例はこれからどうなっていくか分かりませんけれども、県の考え方と、市の現場を踏まえた考え方とすり合わせて、事業者の方々が適正な仕事が普通にできるという関係をぜひつくっていただきたいなと思っています。  もう1つは、工事事業者さんとの関係ということになるんですけど、今回の水害でも、本当に建設業者の方々に本当に大きなお力添えをいただいている、また御負担をかけているということが実際のところだと思います。  今、こうしている時間も、やっぱり市内の業者さんが、業務の部分もあれば、もう本当に善意でやっていただいている工事、対策があろうと思っております。そこに感謝するのはもちろんなんですけれども、各事業者さんがこれまでの合理化というか、スリム化という流れの中で、やっぱり災害時に対応し得る余力というか、弾力性というのが大分すり減ってきてしまっているんだろうなというのは感じています。  また、職人さんの高齢化であるとか、そもそもの人材不足であるとかというところも、やっぱり大きな業界全体の課題としてあるんだろうなと思うものですから、こうしたところも市のほうでできる限りバックアップしていただいて、事業者さんがこういうときに限らず、仕事のしやすいような環境を指導していただけたらと思っております。  いずれにしても、令和3年度の施策の成果、また事業実績等は適正、よく頑張っていただいたと思っておりますので、決算認定については、昨日の分も含めて賛成といたします。 135 ◯石井委員 創生静岡です。認定第1号は、昨日の分も含めて賛成であります。  意見・要望なんですが、質問で伺いました三ツ峰落合線、南アルプス公園線の整備については、整備が進められているということは理解をしています。今後は、県道トンネルの工事が始まってきますと、多くの工事車両などがその整備された道を通行することになりますので、これに関しては、地域住民の生活に支障がないように対応していただきたいと思います。  また、発生土の処理については、あくまでもJRが主体的になられるということなんですが、新しい盛土条例によって受け入れる土地の所有者も責任を負うこととなっています。なので、土地所有者である市民の方が大企業のJRと十分に対等に交渉できるかどうかというのがちょっと心配なところではありますので、行政も入るとのことでしたので、ぜひ市民に寄り添った対応をお願いしたいと思います。  次に、橋梁整備については、今回の災害でも道路や橋梁の重要性は改めて認識をされたと思います。特に重要ネットワークに関しては、安心・安全に使用できることは災害以降の対応にも欠かせないことでありますので、懸案になっているところに関しても、できるだけ早期に事業が完成するように取り組んでいただくことを要望いたします。 136 ◯山梨委員 公明党です。認定第1号、賛成となります。  意見・要望になります。  まずは、台風15号の被害に日夜全力で対応していただいていることに感謝を申し上げます。まず早期の把握、そして、早期の復旧に向け、どうかよろしくお願いします。  質問させていただいた件で、急傾斜地崩壊対策事業費について、多くの要望が寄せられている事業でありますけれども、やはり本事業は、生命に関わる重要な事業でありますので、課題である用地取得をスムーズに進めていくこと、県との連携、また事業者の声にも耳を傾けていただきながら取り組んでいただきたいと思います。  特に、この台風15号で各地に甚大な被害が発生しておりまして、これから雨が降る予報も出ておりますので、至急の対応を重ねてお願いしたいと思います。
     続いて、国道1号静清バイパスの清水立体についてですけれども、説明会、意見交換会を開催していただいていること、沿線住民の声に寄り添った対応をしていただいていることに感謝しております。  こうした取組をしっかり進めていただくとともに、工事に伴う暫定的な交通規制について対策を求める声もやはりありますので、県警とも連携をしながら、早期完成に向けよろしくお願いをしたいと思います。  最後に、道路の舗装整備事業について質問した件ですけれども、道路の利用状況によって舗装の厚みを増したり、石畳のような舗装にしたりと、工夫をしていただいているという答弁であったと思います。  近年、反射熱を軽減したりとか、雨水の浸透をしやすくしたりなど、多様な舗装の整備手法もございますので、より安全で、そして快適な道路環境の整備を進めていただきたきたいと要望をいたします。 137 ◯松谷委員 予算審議、1週間遅れて、実際に現場を抱えていらっしゃる、直接の担当者の皆さん、本当に御苦労さまです。議員の皆さんも、被災者、被災地のところでは、それぞれ皆御苦労されているわけですけれども、だから、議論の仕方が難しいかと思います。  台風15号につきまして、先ほども述べさせていただきましたけれども、線状降水帯というものが、あらかじめ分かっている中でどこまでできるか、できないか、これから今後検証されていくことと思います。16回にわたる大雨注意報が出ているということの中に、七夕豪雨以来、50年にわたって培ってきた治水対策というか、新しい局面に直面したということだろうと思います。  その中で、流域治水事業という新しい治水の考え方が政府の中から出てきて、当然、静岡県の皆さんもその議論の中に巻き込まれる、また、積極的に管理していくことになると。  その1番が、何といっても、気候危機というこの気候変動の影響を踏まえた治水計画や設計基準の見直しというところに踏み込んでいくということ。流域全体の総合的かつ多層的な対策、事前防災対策の加速、防災・減災が主流となる社会に向けた仕組みづくり、大変壮大な目標を掲げられ、それに向けて、実際に安倍川、巴川、興津川水系の個別のプロジェクトが始まっているという状況だと思うんです。  その意味におきまして、私たちは、七夕豪雨以来紡いできた治水計画、麻機遊水地事業、巴川遊水地事業につきましてはまだ道半ばです。市のつくった浸水対策推進プラン、計画はかなり大詰めに来ていますけど、まだ大きな課題が待っている。  1.5度Cに抑えるという脱炭素社会というものが違う形で強制されているという中で、都市局、建設局の直面する課題は大変大きいと私は思います。  その意味におきまして、復旧はまだ終わっていないですけれども、今後新しい課題というもの、新たな現場の中から学ぶことを建設局としてもきちっと、対応をお願いしたいと思います。  もう一つは、先ほど最後の質問の技術者の問題ですけれども、非常に、やっぱり技術の問題というのは、皆さんの中でもトップの指導的立場にある人と若い人たちの間における技術力の理解の仕方も、やっぱりICTで全く違っている中で、公共事業における技術力という、技術の水準がすごく上がってきていると思うんです。ですので、その意味で、自分が学ぶことも含め、やっぱり時代に必要な技術力というものをぜひ必要に応じて駆使できるように、そうした技術集団のパワーを培っていただきたいと思います。  3つ目は、リニアの関連で、やはり静岡市13の河川が大井川リニアと交錯すると、静岡市の要求は、水がなくなるんだったら元の場所に戻してくださいと、つまり小さな河川や沢に戻してください。これを要求していまして、県の中では議論、市でも議論されているわけでありまして、そういう点で、県道トンネルの工事をJR東海から請け負ったということ以来、静岡市の全体の姿勢がちょっと今、おかしいと理解している。甘い。自然環境の問題にしても。水の問題にしてもそういう点があります。  実は、静岡市がリニアの問題については、県よりもはるか先進的な先端的な施策、市議会決議は終わっていますし、2014年以来取ってきたんです。評価はいろいろありますけれども、トンネル工事からちょっと、私は、JR東海に対する厳しさを失いつつあるんじゃないかと大変懸念しております。  そういう点で、原点に立ち返り、このリニアの問題については対処していただきたいと思います。  これは土木に関係する要望2点ですけれども、最後に、認定第1号の都市建設委員会所管分に関しては、いろいろ考えましたけれども、この認定第1号には反対ということで態度を示したいと思います。  その反対理由は1つなんですけれども、城北公園PFI事業という点で、この事業が、これからどういう形になっていくかというのは、昨日の答弁で非常に分かりづらかった。昨日も私述べましたけれども、昨年の5月にこの問題を、実は議会人でありながら、実際の中身については、知り得ていなかったということで、周囲の皆さんから樹木の伐採ということで、5月に現場で討論会というんですか、実際、そこには緑地政策課の人も見てもらっていたわけでありまして、そこから始まったわけでありますが、私は、きちっと情報提供の問題、反対する場でありましたけれども、住民の皆さんが改善・改良ということであるならば、ということでありました。私なりの努力をしましたし、緑地政策課の皆さんも努力をされたんです。  その中では、樹木の伐採数、駐車場の台数などのいくつかの改善点もあったんですけれども、しかし、最終的に住民と行政の間の合意をつくり上げることができなかったという点があって、住民監査請求訴訟に至っているということになるわけです。  その意味で、改善・改良の合意できる着地点に、私も含め、貢献できなかったということは、私自身認めなきゃいないと思いますけれども、しかし、こういう形で訴訟、反対という形の住民の皆さんの意思が示されたという点におきましては、私自身、その住民の皆さんに寄り添う形でこの事業の今後の展開を見守り、なおかつ意見が必要であれば述べていきたい、そういう立場でこの都市建設委員会所管における決算審議に反対ということを言い、討論とします。 138 ◯後藤委員長 反対の討論がありましたので、本件は挙手によって採決します。  認定第1号中所管分は、認定することに賛成の方の挙手を願います。             〔賛成者挙手〕 139 ◯後藤委員長 賛成多数ですので、認定第1号中所管分は認定すべきものと決定しました。  以上で、決算審査を終了します。  次の議案審査等に関係のない説明員の方は退席いただいて結構です。             〔関係外説明員退席〕      ────────────────────────────── 140 ◯後藤委員長 議案審査に入ります。  議案第112号中所管分、議案第140号、第142号及び議案第143号の4件を一括議題とします。  それでは、当局の説明をお願いします。             〔当局説明〕 141 ◯後藤委員長 ただいまの説明に対する質疑に入ります。  発言の際には、議案書の番号、ページ、項目等を述べていただくようお願いいたします。  質疑はありませんか。 142 ◯堀委員 資料-2の10ページ、道路施設維持管理事業について伺います。  街路樹の維持管理について、健全度調査を実施しているということですが、街路樹健全度調査、読んで字のごとくだとは思うんですが、その内容について教えてください。 143 ◯武田道路保全課長 街路樹の維持管理における健全度調査について、パネルを使用してお答えいたします。  街路樹健全度調査は、老齢化した高木や大径木の樹木が倒木等によって道路利用者への被害や通行車線を塞いでしまうなど重大な事故等の発生リスクが高いことから、高さ3メーター以上、直径30センチ以上の大径木を抽出し、6,000本を対象に令和3年度より実施しております。  同調査は、街路樹の活力を確認し、不健全な街路樹を抽出する街路樹点検と樹木医が詳細に不朽や亀裂、空洞等の樹体の異常を把握する街路樹診断で構成され、外観のほか樹木に直接針を貫入してその抵抗値から物理的に不朽状況が判断できるレジストグラフを使用し、樹木内部の不朽状況を含め、総合的に健全度を判定するものでございます。  なお、初年度となる令和3年度は、緊急輸送路や交通量の多い路線を対象に約1,600本調査いたしまして、約160本が不健全と判明いたしました。本年6月末までにこの対象樹木につきましては伐採が完了しております。 144 ◯堀委員 パネルで説明していただきまして、街路樹点検と街路樹診断と、レジストグラフを使って判定するということを伺いました。  令和3年度から始まったということで、緊急輸送路とか、広い道路で点検をまずはやったということですけども、今後の調査の実施スケジュールについて教えてください。 145 ◯武田道路保全課長 実施スケジュールについてお答えいたします。  初年度となる令和3年度は、緊急輸送路をはじめ、過去に倒木被害が発生している路線や交通量の多い路線を対象に実施いたしました。本年度は、令和3年度の調査対象路線を引き継ぎながら、通学路等っも対象としてまいります。また、令和5年から令和6年度にかけて残りの路線の調査が完了するよう進める予定でございます。 146 ◯堀委員 過去に倒木があった場所を令和3年度やったということで、倒木被害は、ついこの間も家屋に倒木したというのがあったので、やっていただいて安心しました。今年度は通学路ということで、これも非常に重要な箇所になりますので、承知しました。  不健全な街路樹と判断されて、伐採された後の切り株が残ると思うんですけれども、つまずいて転倒したりと危険ではあると思いますし、見た目的にもやっぱり景観上の問題もあると思うんですけども、その辺の対処というのはどうしていくのか、教えてください。 147 ◯武田道路保全課長 伐採後の切り株の対処についてお答えいたします。  これまで伐採後の切り株は、植樹体の表土以下まで掘り下げ、土をかぶせ、舗装で覆うなどの対策を行ってまいりました。今後、街路樹の再整備に向けて検討する中で、植え替え時に支障となるおそれがありますので、原則、根まで取る作業は必要と考えております。  そこで、今回、この伐採を契機に、新たな取組として切削機による切り株と根の除去が可能な工法の実証実験をいたしました。この結果、周辺構造物への影響もなく、根の除去も完了、有効性を確認したところでございます。  今後は、伐採作業と併せて抜根作業も並行して進めていきたいと考えております。 148 ◯堀委員 私から最後の質問になります。  伐採した街路樹の利活用ということで、6月に報道があったんですけども、地元の木材加工会社と一緒に社会実験を実施しているという報道がされましたが、その内容と進捗状況について教えてください。 149 ◯武田道路保全課長 社会実験の経緯と現在の進捗状況についてお答えいたします。  これまで伐採した樹木は、枯れや不朽などから、通常細かく粉砕してしまうチップ処分としておりました。チップ化されたものにつきましては、製紙や木質ボード、バイオマス燃料等に使用されておりますが、この処分費が1トン当たり1万円程度ということになります。  今後も健全度調査をしていく中で、伐採が必要となる樹木は増え続けてくると予想されますので、限られた予算の中で伐採処分費などが課題となっております。また、今回160本を伐採する中で、沿道住民や市民の声などの投書で、伐採した樹木の再利用を検討してほしいなどの御意見も伺っております。  このようなことから、私どもも何か有効な活用ができないかと、市内製材組合などに聞き取り調査を実施いたしましたが、利活用に前向きな回答がなかなか得られませんでした。  そのような中、本市の地場産業であるツキ板など市内で木材の加工製造を行っている者から、無償での研究への賛同が得られました。このことから、利活用の可能性、有効性について検証を行う社会実験を、先ほどおっしゃられたように6月末から試行しております。  次に、現在の進捗状況でございますが、この取組に賛同していただいている関係者の方々と8月24日に利活用に向けた第1回の意見交換会を実施しております。この中で、製品化のイメージや成果の時期、情報共有を図ったところであります。引き続き協議を重ね、有効な利用の確立を進めながら今年度中に一定の方向が出せるよう現在調整しております。 150 ◯尾崎委員 資料-2の12ページ、道路照明灯LED化事業費について、2点だけ伺います。  最初に、中山間地、オクシズのほうでは、そういう道路の街灯の既存の水銀灯とかナトリウム灯には、虫が集まってきて、その下の、いわゆる樹木、庭木とかそういうものに卵を生んで、被害が大きいのは、カミキリムシで、それがナラ枯れとか起きる原因なんですけど、こういった明かりのところに虫が寄りついて、周辺に悪環境を及ぼすということを懸念しているんですけど、このLEDはもっと明るいじゃないですか。そういう中で、波長にも要因があるんでしょうけど、この点で、LEDにした場合、そういった虫の懸念がないか、環境の悪化がないか、これを教えてください。 151 ◯武田道路保全課長 環境への影響についてお答えします。  道路照明灯だけではなく、夜間ですと照明に虫が寄ってくると思いますが、照明灯に虫が寄りつく原因には、目に見える明るさではなくて、光が放つ紫外線が関係します。LEDは、この紫外線がほとんど発生しないため、虫が寄りつきにくい性質がございます。  また、虫が照明灯に寄ってくる有虫性という比較においては、水銀灯、現状の今の照明灯でございますが、100とした場合、LEDが15から16で、こういった結果からもLEDにすることで従来の照明灯よりも虫が寄りつかない効果はございます。  また、夜間LEDの光によって周辺への影響、特に農作物等でございます。照明範囲の調整が可能でございますので、道路側のみを照らすことができますので、周辺への影響も少ないと思われます。 152 ◯尾崎委員 同じLEDなんですけど、結構明るいんですよね。皆さん御存じだと思うんです。寿命も長くていいんですよ。こういった中で、車のドライバーからすると、例えば、明る過ぎて眩しいというか、そういうおそれもあるんですけど、例えば、丸子池田線の静岡大橋を渡ると分かるんですけど、照明が反対向きになっているのは御存じですか。走っていくと、運転手からはあまり照明は見えないんだけど、しっかり照らしているから、前はよく見えるというような角度があると思うんですけど、このLEDの街灯についてドライバーに配慮した角度とか、そういうものはあるんでしょうか。 153 ◯武田道路保全課長 眩しさというものでございますが、これは、道路照明灯を設計する際、グレアと申しますが、その検討もいたします。また、道路照明灯、ヘッドが、角度がついてきまして、その調整もでき、通常の照明灯は固定ですから、そのあたりの現在の照明灯とも違っておりますので、完全ではないかもしれないですけど、今よりも対策は取れると考えております。 154 ◯宮城委員 それでは、今のLED化の続きで教えてください。  環境にも配慮されているというこのLED化の実施をぜひやっていただきたいんですが、これには、市内の電気事業者さんの協力や活用が大変重要だと考えます。このESCO事業を運営する組織体制はどのようになっているのか、教えてください。 155 ◯武田道路保全課長 組織体制についてお答えします。  まず、契約を締結する事業者は1社でございます。この事業社がトップとなりまして、事業全体のマネジメントを行うとともに、事業期間内の不測の事態に対応するコールセンターを運営いたします。  次に、その傘下に調査設計会社とLED監督会社を配置いたします。調査設計会社は、いわゆるコンサルタントで、現地調査から健全度の点検、最適な照明の照度検討、データベース化などの台帳整備を行います。  次に、LED化監督会社は、現地のLED化のマネジメントを担うもので、スケジュール管理をはじめ製品の確保、従来の明かりからLEDに替えた後の膨大な電気契約の更新などを行います。  なお、LED化監督会社以下は、市内業者の参入が可能で、円滑な事業運営の推進には現場に精通している市内の電気設備業者の協力体制は欠くことができない要素でございます。  本事業の重要なポイントでもあることから、入札に参加する事業者にとっても市内電気事業者の採用は必須と考えております。 156 ◯石井委員 引き続いて、ESCO事業についてまたお伺いしますが、これ、年間で期待される削減額というのはどれぐらいですか。 157 ◯後藤委員長 もう一度言ってください。 158 ◯石井委員 結局、この事業は、市の経費が下がるよということで導入されると思うんですけど、どれぐらいの金額がこのESCO事業を使うことによってセーブされるのかという目安、削減額なのか、量なのかちょっと分かりませんが、教えてください。 159 ◯武田道路保全課長 石井委員からの期待される削減額について、パネルを使用してお答えします。  まず、現状の年間の経費でございますが、電気代が2億1,000万円、これまでLED化に要しておりました費用が6,000万円、電球交換費用などの維持管理費が4,000万円、合わせて3億1,000万円でございます。これが現状でございます。  ESCO事業導入後は、LED化によって電気代が7,000万円まで下がります。1億4,000万円が削減されることと、また、これまでLED化に要していました6,000万円と維持管理費の4,000万円も削減されるため、トータルで2億4,000万円削減されます。  以上のことから、電気代の7,000万円とESCO料の委託料で1億8,000万円を合わせて2億5,000万円です。現状の年間経費3億1,000万円から2億5,000万円を引きますと、6,000万円が削減されると、これが事業期間10年間続くものでございます。 160 ◯石井委員 一般的なESCO事業をちょっと調べますと、電気代の削減効果が効果目標に達成しない場合は、事業者が補償するという契約が一般的だというふうに聞いていますけど、今回の事業も同様なことになるのか、つまり、0.6億円は期待される額でなくて、これは保証された額と考えていいのか、教えてください。 161 ◯武田道路保全課長 削減効果に達していない場合、事業者が補償するのかどうなのかということでございますが、結論から申し上げますと、委員御指摘のとおりESCO事業者が補償いたします。  今回の道路照明灯LED化事業においても省エネ効果として電気代の削減を事業者が補償する契約を同様に締結いたします。したがいまして、事業開始後の削減額は事前に本市と取り決めた補償額を下回れば、その差額分をESCO事業が補填することとなり、本市の利益は保証されるものでございます。 162 ◯石井委員 先ほど宮城委員の話で、事業者グループというのがありましたけど、例えば、今回の災害のようなことがあった場合、倒れちゃったよだとか、不点灯が起こっちゃったという緊急時の対応だとか、自治会さんから新たな要望が出て増設をしてほしいだとかという、今までは市がやってきたそういった対応、緊急時の対応だとかというのは、ESCO事業になった場合には、しっかり対応してくれるのかどうか、また、市がそれは対応するのか、役割分担を教えてください。 163 ◯武田道路保全課長 事業者等の役割分担についてなんですが、まずは、緊急時、不点灯、倒れてしまったというようなものにつきましては、先ほど答弁の中にもありました事業者の設置するコールセンターに情報が集約されます。そこで、いわゆる通常の不点灯なりは、コールセンターからESCO事業者が対応いたします。ただ、柱は別でございますので、柱については市役所で設置をいたします。  ということで、道路照明灯を新設する場合につきましては、引き続き本市が行い、これまでと同様に各整備課から市内の電気事業者へ発注することに変わりはございません。 164 ◯石井委員 最後の1問なんですが、結果的に最後は市内の業者さんにいろいろなものを発注していくというようなことを契約に盛り込むということだったんですけど、今まで市がお願いしてきて、それを事業者さんにやっていただいた価格と、ESCO事業者さんが、結果的に民間に委託する価格、結果的に委託先は同じだとしても、経費の削減等でもしかしたら民間の事業者が泣く可能性もあるというふうにならないかどうか、そういった市が出している価格とESCO事業者さんがその同じ事業者さんに出す価格が、どれだけ差があるかとか、どういう状況になるのかというのは、契約をされた後、実際発注をするときに調査とか、比較だとか、そういったことは今後検討されるでしょうか。 165 ◯後藤委員長 質問大丈夫ですか。内容は。もう一回質問してください。 166 ◯石井委員 何が言いたいかというと、結局市内の業者さんが不当な価格競争、不当なというか、ダンピングを迫られたりといったことがないように、今まで市が出している業者、市が工事を依頼していた業者が、ESCO事業者が契約先に変わったことで価格を下げさせられるような状況にならないかどうか。というのは、やはり監視というか、何というか、見ていく必要があるんじゃないのかなと思うんですが、そういった価格がどう変動したか、最終的に工事をする業者さんに対しての価格がどう変動したかというのは、市である程度監視をするのか、それとも比較をするのか、それはESCO事業者さんからの報告があるのか、どうでしょうか。 167 ◯武田道路保全課長 委員御質問のESCO事業により市内業者がアップアップされないかどうかについてお答えいたします。  まだ事業が始まっておりませんので、何ともいえないところでございますが、まず、今回のESCO事業につきましては、スケールメリット9,200基という数で出しますので、まず、地元の電気会社さんが仕入れるのにもそれなりの、私どもが1つ、2つ頼むのとは違った価格で入るんではないかなと考えております。  設置につきましても、9,200基でございますので、通常他の自治体に確認しますと10基から20基の市内業者が設置をしていると確認しておりますので、1社当たりの設置の件数も多いことですから、私どものものと差がどれぐらいになるのか分かりませんが、数がございますので、そのあたりの単価のことについても既にESCO事業を実施している自治体に確認したところ、特にそのような声は出ていないということで確認しております。 168 ◯山梨委員 私からも1点だけ伺いたいと思います。  個人的な話で恐縮なんですけど、私、結婚してから10年ちょっと過ぎたんですけども、当初買った家電が、10年たつと次々に駄目になっていったりするんです。今ちょっとそうした波が我が家を襲っているわけなんですけれども、これはレベルの全然違う話なんですが、今回のこの道路照明灯LED化事業について、御説明の中で、令和5年、1年間で約9,200基、これを一気呵成にLED化していくということであります。  そうすると、このLEDの寿命に応じて今後更新がある程度の時期に集中していくことが予想されるんですけれども、その辺の見解を教えてください。 169 ◯武田道路保全課長 更新時期が一斉に来るんじゃないかということについてお答えいたします。  LEDの光源寿命は、私ども確認しているところ、一般的に15年と言われております。今回、ESCO事業によって一斉にLED化されますので、9,200基と、更新時期も同時期に発生すると思われますが、全てが一斉に使用不能になるとは考えにくいと思っていますので、事業終了後は、現在の状況では直営で現在の形と同じような体制で維持管理を行う予定でございます。  また、既にLED化は、10年ほど前ぐらいから始めております。この事業実施期間中に15年を迎えますので、この結果も参考として今後の対応を検討していきたいと思っております。 170 ◯松谷委員 このESCO事業なんですけど、すばらしい事業はないような感じの御答弁なんですけど、ただ、これは債務負担行為になっていて、金利は後で聞きますけど、ESCO事業者が負担をして、一気にお金を借りてやるということだと思うんですけど、今の公定歩合は非常に低いわけなんですけど、将来的にというか、この10年の間には、おそらくは、公定歩合は上がるんですよね。
     そうなったときに、債務負担行為の変更とか、そういうことというのは、生じないということで理解していいですか。 171 ◯武田道路保全課長 10年と事業期間長いということで、ロシア、ウクライナとか、物価高騰によって今後影響があるんじゃないかということについてお答えいたします。  各事業者とは、昨今の社会状況の変化も含め、ヒアリングを重ねております。その中で、やはり様々なリスクを加味した見積りが18億円と私どもは聞いております。ということで、本事業の影響はないと受け止めており、債務負担行為の変更は考えておりません。 172 ◯松谷委員 分かりました。債務負担行為の変更はないと。  結局、これ、市は非常に得るものはあるということなんだけど、ESCO事業者は利益を得なきゃいけないわけですよね。だから、利益を得るという、今言った様々なヒアリングの中で、いろいろやったけど、利益は、逆に言うとされるということになるわけなんですけれども、この事業者というのは、全国的に、一体何社ぐらいあって、それで、倒産することはないんでしょうけど、実際、様々な市の仕事を請け負う企業も倒産が出て、指定管理者制度においても出てくるんですけど、今、どれぐらいの事業者、名前があるならその名前を教えてほしいわけですけど、そうしたリスク管理というんですか、そういうことになったときの措置はどこまで想定しているのか、お伺いします。 173 ◯武田道路保全課長 ESCO事業者は何社ぐらいいるのかと、リスクの分担についてお答えします。  まず、ESCO事業者でございますが、現在確認しているのは5社ございます。一番多いのが、やはり東芝エレベータが7自治体行っています。あとは日本ファシリティ・ソリューション、大和リース、アクリーク、岩崎電気などでございます。  次に、リスク管理でございますが、こちらにつきましては、国土交通省で出しておりますESCO事業の導入実施マニュアルの中にリスクの分担がございまして、まず、今回の道路照明灯LED化事業において、省エネ効果で電気代の削減が事業者ができなければ、それは事業者ということで、例えば、設計施工における安全性に不備があれば、それはもう事業者と。  では、市は何かといいますと、先ほど答弁させていただきました自然災害等の損傷と、あとは光熱費の変動、光熱費は、静岡市で引続き負担いたしますので、これが高騰した場合は静岡市が負担するというようなことになってございます。 174 ◯松谷委員 大体分かったんですけど、光熱費が変動した場合は、当然静岡市が増えるんだけれども、その増えた場合は自分のですが、ESCO事業者の側は、そういうことには、だから影響しない。つまり18億円で全てのリスクは今後負いますということでいいんですか。 175 ◯武田道路保全課長 委員御指摘のとおり、ESCO事業者が負担をいたします。 176 ◯松谷委員 分かりました。  それで、あと、樹木のほうですけど、長くなってもあれなので、2,000万円の中身、何にどう使うのか、それちょっと知りたい。あと、伐採が、これ6,000本で既に160本が伐採され、今回の提案で150本、310本が多分伐採されるということなんですけれども、その場合の、代わりに植えるという、今、脱炭素とか、いろんなことが言われているわけですけれども、なくなったら植えて、育てるというのが1つの了解になっているんですけど、それはどういう形になるのか、2点お伺いします。 177 ◯武田道路保全課長 今回の補正の2,000万円の内容と、伐採後の植樹はどうなっているのかということでお答えします。  まず、2,000万円の内訳でございますが、まず本年度においては、昨年度末点検が終わったものを本年度に入りまして、今年度の予算で伐採を行いました。先ほどもお話が出ておりました、その間に2件ほど木が民地に倒れてしまったということがございまして、今年度の分の調査の1,500本で、前回やった実績の10%の不良な木が出ているということで、今回も10%として150本としまして、伐採費用が1,500万円、剪定費用につきましては、昨年度ベースから考えまして500万円ということで2,000万円ということで、今年度につきましては、点検し、悪い木があれば即伐採ということで、その伐採費用は今年度のものからではなく、補正でお願いをしたということでございます。  次に、伐採後の植樹でございますが、現在、引き続き全市的に街路樹の適正維持管理のため、まず調査を進めます。植え替えにつきましては、やはり適正な道路空間の創出や沿道環境、樹種の選定、今後整備を進めてまいります。  静岡市の維持管理計画の中に街路樹編というものがありまして、やはりその中でも樹木の問題、例えば、木の間隔が短過ぎるようなところは、間引いたりいたします。樹種の変更をやはり考えなければいけないところもあるかもしれません。ということで、まずは引き続き全市的に行っている調査を進め、その後、路線ごとに再整備については検討していく予定でございます。 178 ◯後藤委員長 ほかにないようですので、質疑を終了します。  次に、要望・意見、討論に移ります。念のため申し上げますが、議案第112号中所管分の討論につきましては、昨日の都市局所管も合わせてお願いします。  それでは、要望、意見、討論がありましたらお願いします。 179 ◯堀委員 自民党です。  昨日の都市局所管分も含めた議案第112号中所管分、そして、議案第140号、第142号及び第143号に賛成いたします。  意見・要望です。  まず、道路照明灯LED化事業費につきまして、ESCO事業を導入するということで、導入に当たり、地元の電気事業者が実際の作業を担うことで、現場に実情に沿った工事が期待できますし、災害時の早期の復旧も期待されるので安心しました。  LED化、省エネ効果を利用してということですが、これは、カーボンニュートラルの観点からも大変重要でありますので、先ほどお示しいただいた工程表の計画どおりに進めていただきますよう、よろしくお願いいたします。  そして、道路施設維持管理事業について、街路樹健全度調査の結果、不健全と判定された樹木の伐採は、安全上、これは必要だと認識しております。ただ、一方で、長年生育した樹木に愛着を持つ住民の方もいらっしゃるので、そういった方に配慮してしっかり意見を聞いて、合意形成をなるべく図っていただいた上で伐採して、そして、先ほどの社会実験等も活用して、市民に配慮した事業にしていただきたいと思います。 180 ◯石井委員 創生静岡です。上程されている全ての議案に賛成をいたします。  意見・要望です。  先ほど質問させていただいたESCO事業、利益が確約をされているということで、すばらしい事業だとは思います。ただ、ちょっと心配だったのが、LED化の施工が令和5年に集中をしていると、それ以降は、基本的に大きな工事というのは、LEDの特性も考えると、多分起こらないだろうと。そうすると、技術の継承という面で、市内業者が、それからLEDに携わる機会が今後10年間、なかなか少なくなるんじゃないかなというのもちょっと心配です。  そういった、いざという災害のときに、しっかりと災害対応ができる業者を市が把握しておくだとか、技術継承をしっかりしておくというのも必要だと思いますので、そこの点だけぜひとも取り組んでいただいて、いざというときに対応できるようにしておいていただければと思っています。 181 ◯山梨委員 公明党です。全ての議案に賛成いたします。  質問させていただきましたLED化事業についてですが、これまで公明党静岡市議会の長島 強議員が、以前総括質問で道路照明の水銀灯の課題について取り上げさせていただき、指摘をさせていただいたところでございます。  今回、LED化事業が大きく加速されることとなり、この維持管理費、電気代が抑えられるメリットの大きいESCO事業に大変期待しているところでありますので、本事業について着実に進めていただきたいと思います。 182 ◯松谷委員 緑の党です。全議案に賛成です。  昨日も原油価格・物価高騰対策の要望・意見について述べましたけれども、やはり脱炭素という観点からいくと、再生可能エネルギーという問題と、車については電気自動車という形の改善というのが、直接的に2050年はカーボンゼロ、2030年自然再生エネルギー50%を確実にというのが目標になっていますので、こうした支援措置が徐々に再生可能エネルギーに変わっていく、電気自動車に変わっていく、そういう流れの中で、こうした措置が非常に短い期間になってほしいなというのを要望として賛成です。  それから、樹木の問題ですけれども、やはり、原則は同数の樹木、間隔の問題とか、樹種の問題を言われましたけれども、基本的にはそういう観点で臨むべきではないのかなということを要望として述べておきます。  あとLEDにつきましては、先ほど山梨委員から出ましたけど、15年たったら全面的に取替えという新たな市の極端な負担というのが出てくる可能性ということが質問で出ましたけれども、私もその点がちょっと心配で、既に10年前からやってきているので、そういう状況を見ての御答弁でしたけれども、そこは、何かちょっと考えていかないと、アセットマネジメントの観点とか、こういうESCO事業とかということで、一時的に目の前のものはなくなるんですけれども、だけど、やっぱりそれは課題としては、公の仕事として残るものですから、その点は、早期にしっかり検討していただきたいと思います。  それから、議案第140号工事請負契約の締結の有東木トンネルについては、地下水への影響というのを非常に心配しました。3か所のボーリング調査をされているということで、あそこの地域は、ワサビ田が農家の経営としても非常に大きな要素を占めているものですから、ボーリング調査の結果も専門家の皆さんにも見てもらいましたけれども、この結果であれば影響はないだろうと。そういった心配がありましたけれども、ほぼその心配はなさそうだということで賛成をしたいと思います。 183 ◯後藤委員長 特に反対の討論はありませんでしたので、議案第112号中所管分ほか3件を一括して簡易採決にてお諮りします。  議案第112号中所管分、議案第140号、第142号及び第143号の4件は、可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 184 ◯後藤委員長 御異議なしと認め、議案第112号中所管分ほか3件は可決すべきものと決定しました。  以上で、議案審査を終了します。      ────────────────────────────── 185 ◯後藤委員長 最後に、委員の皆さんに報告いたします。  8月8日から10日までの日程で予定しておりました管外視察につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大により見送ることにしました。派遣取消しの手続は委員長において行いましたので、御承知おきください。  以上で、本日の日程は全て終了しました。      ────────────────────────────── 186 ◯後藤委員長 これをもちまして、都市建設委員会を閉じます。                 午後2時37分散会      ────────────────────────────── 都市建設委員長  後藤 哲朗 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...